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2017年12月17日
約3カ月ぶりにシグナル・イドゥナ・パルクが歓喜に包まれた。ドルトムントは16日に行われたブンデスリーガ第17節でホッフェンハイムをホームに迎え、2-1で逆転勝利。前半戦最後のリーグ戦を白星で終えた。

 MF香川真司はフル出場し、2試合連続で2ゴールに絡んだ。1点ビハインドで迎えた62分、相手の堅い守備に苦しんでいた中、FWアンドリー・ヤルモレンコとFWピエール・エメリク・オーバメヤンがリズム良くダイレクトでパスをつなぐと、エリア内中央に走り込んだ香川が相手のファールを誘発。オーバメヤンの同点ゴールを演出したPK獲得のシーンを香川は、「唯一連動性が生まれた攻撃」と振り返った。

「それまではビハインドということもあり、硬さもあって効果的な流動性ある攻撃は生まれていなかった。ただ、あの攻撃の形はみんながいい距離感で、少ないタッチでできたので、僕が自然とゴール前に入って行けました」

 さらに終了間際の89分には逆転ゴールをアシスト。エリア手前中央でパスを受けた香川は、前を向くと、「シュートを打とうと思った」というが、とっさの判断でパスを選択。「自分のシュート力は分かっているんで。遠かったですし、相手も来ていたんで、より(ゴールの)可能性を上げるために、最後の最後で判断しました」。この絶妙なスルーパスに反応したMFクリスティアン・プリシッチが、ワンタッチで相手GKをかわし、逆転のゴールネットを揺らした。

 ドルトムントはこれでペーター・シュテーガー監督就任後2連勝。ホームでは9月23日の第6節ボルシアMG戦以来となる白星となった。未勝利が続いていた最近のホーム戦では終了前に帰路につく観客が目立ち、熱いサポーターが集まる“黄色い壁”(南側ゴール裏)でさえも崩れかけていたが、約3カ月ぶりの勝利にその強度が復活し、スタジアムを揺らす大歓声で選手を称えていた。2得点を演出し、逆転勝利に導いた香川は、「ホームで最後、何が何でも勝ちたかった。ああいう雰囲気は勝たないと味わえないので、ホントに良かったです」と語り、喜びを噛み締めた。
2017年12月02日
男子ゴルフ、ヒーロー・ワールドチャレンジ(2017 Hero World Challenge)は30日、バハマ・ナッソー(Nassau)のアルバニーGC(Albany Golf Club)で開幕し、腰の手術や私生活の問題で10か月間戦列を離れていた元世界ランク1位のタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が、大会復帰戦の初日で手ごたえのあるプレーを見せ、3アンダーの好発進を果たした。
メジャー通算14勝を誇るウッズは、今年2月のドバイ・デザート・クラシック(Omega Dubai Desert Classic 2017)で途中棄権して以来301日ぶりの実戦で、5バーディー2ボギーを記録し、6アンダーで首位に立ったトミー・フリートウッド(Tommy Fleetwood、英国)と3打差につけた。

「自分でも本当に良くやったと思う。いろいろな問題に遭遇してしばらくプレーしていなかったから、このスコアには満足だ。試合に出て再びスコアカードに名を連ねることができて楽しかった」と笑顔を浮かべながらコメントしたウッズは、度重なる故障で2015-16シーズンを棒に振ることを余儀なくされ、今年4月には腰の手術に踏み切った。

 41歳のウッズはまた、復帰戦がどうなるか分からなかったことを認め、「自分に何ができるか分からなかった。自宅ではずっとゴルフをしていたし、パットの練習もたくさんした。だけど、大会でティーアップするのとは少しわけが違う。アドレナリンがみなぎったよ。少し時間を巻き戻さなければならなかった。久しぶりの大会で、気持ちの部分で苦労した」と明かした。

 最初の2ホールでは惜しくも2本のバーディーパットを外したものの、ウッズはパー5の3番で2オンに成功すると、2パット目を沈めてこの日初めてのバーディーを記録。さらに8番でも20フィート(約6メートル)のバーディーパットを沈めてスコアを2アンダーに伸ばしたあと、9番ではチップショットを外してボギーをたたいた。

 それでもウッズは、後半に入ってからも10番、13番、14番でバーディーを決めて4アンダーを記録するチャージを見せたが、15番でボギーをたたいてその勢いが止まった。

■「心から感謝」

 ここ数年のウッズは故障だけでなく私生活でも災難が続いており、5月には自宅近郊の米フロリダ(Florida)州の路肩でメルセデス・ベンツ(Mercedes Benz)の中で眠っていたところを発見され、飲酒または薬物を使用しながら車を運転したとして逮捕されるという悪夢に見舞われた。

 初日のティーオフを前に、ウッズはかつて自身が席巻したゴルフに復帰する手助けをしてくれた人々に対して、心の中で感謝したことを明かし、「けさは心から感謝した。自分を支援してくれて、ツアーに復帰して再びラウンドできる機会を与えてくれた人たち全員を思い浮かべて感謝した」と語った。

「自分の人生において、本当にたくさんの人々に助けてもらっている。友人をはじめ、会ったこともない人たち、そして当然ながら自分の執刀医。彼ら一人一人を思い浮かべながら改めて感謝した」
2017年11月26日
ダルビッシュ有はどこへ行くのか?

 ジェイク・アリエータはどこへ行くのか?

 ウェイド・デイヴィスはどこへ行くのか?

 この季節が訪れると、FA(フリーエージェント)有資格者の行方が、なにかと話題になる。

 投手では、いま挙げた人たちが主なところだが、打者を見ると、30代前半の好打者が今年のFA市場ではかなり眼につく。

 筆頭格はJ・D・マルティネス(来季開幕時30歳)だが、彼以外にもエリック・ホズマー(28歳)、マイク・ムスタカス(29歳)、ロレンゾ・ケイン(32歳)、カルロス・サンタナ(32歳)、ジェイ・ブルース(31歳)といった好打者が顔を並べる。

 ただ、今年のFA市場は、長距離打者にとってはそれほど安楽なマーケットにはならないような気がする。

20本塁打以上の新人はジャッジら10人もいた。

 2017年、大リーグの本塁打総数は6105本に達した。もちろん史上最多で、これまでの5693本(2000年)という記録を大幅に上回っている。

 内訳を見て驚かされるのは、新人の本塁打数が飛躍的に伸びていることだ。

 2017年、20本塁打以上を打ったルーキーは、両リーグで10人もいた。

 一番多いのはアーロン・ジャッジ(ヤンキース)の52本だが、コーディ・ベリンジャー(ドジャース=39本)、ジョシュ・ベル(パイレーツ=26本)、マット・デイヴィッドソン(ホワイトソックス=26本)、ハンター・レンフロ(パドレス=26本)といった新顔もつぎつぎとアーチをかけた。残る5人は、ポール・デジョング(カーディナルス)、マット・オルソン(アスレティックス)、トレイ・マンシーニ(オリオールズ)、イアン・ハップ(カブス)、アンドルー・ベニンテンディ(レッドソックス)といったところだ。

30代前半のパワーヒッターがワリを食うことに。

 新鮮な名前が多いので、つい書き連ねてしまった。実をいうと、新人の長距離砲が叢生する傾向は2016年にはじまっている。'16年にはトレヴァー・ストーリー(ロッキーズ)やコーリー・シーガー(ドジャース)を筆頭に6人の新人が20本塁打以上を記録した。

 さらにさかのぼっていうと、'15年はジョク・ピーダーソン(ドジャース)、クリス・ブライアント(カブス)、カルロス・コレア(アストロズ)ら4人。'14年はホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)、とジョージ・スプリンガー(アストロズ)の2名。'13年もジェド・ジャーコ(当時パドレス)、エヴァン・ギャティス(当時ブレーヴス)の2名。等差級数的な増加、といいたいところだが、ここへ来て急に跳ね上がったと見るほうが妥当だろう。

 どうやら昨今の新人選手は、ホームランを打つコツを早くから体得しているようなのだ。もちろん、飛ぶボールの採用やヒッターズ・パークの増加という背景も見逃せないのだが、こうなると、いわゆるFA適齢期に当たる30代前半のパワーヒッターがワリを食うことになりかねない。

仮に大谷が短期間で結果を出したら……。

 思い出してみると、数年前までは、中堅のFA中長距離砲が、ずいぶん好条件の契約を勝ち取っていた。たとえば、2009年のジェイソン・ベイは、4年合計6600万ドルでメッツと契約を結んだ。2012年のニック・スウィッシャーも、4年合計5600万ドルでインディアンスと契約している。そしてご承知のとおり、両者とも、高額契約のあとはあまり振るわないまま球界を去っていった。

 こういう例もあるので、ジェイ・ブルースやカルロス・サンタナには、あまり高い値札が付かないとみられている。守備の巧いホズマーやケイン、総合力抜群のJ・D・マルティネスなどは評価が高いが、このところ好調のアストロズ、ドジャース、カブスといった球団がいずれも根気強い新人育成で高いパフォーマンスをあげている事実は、やはり無視しがたいところだ。

 この傾向は、定着するのだろうか。メジャー昇格から6年がんばって高額契約を勝ち取るという従来の風潮は、変化を余儀なくされるのだろうか。もし仮に、大谷翔平がどこかの球団と格安の条件で契約を結び、比較的短い期間で結果を出すようなら、この傾向にはさらに拍車がかかるかもしれない。30代前半の中堅選手の受難という事態は、意外な場所から噴出しはじめたようだ。
2017年11月07日
“一流”から“四流”に格付け、マイコラスも登場「メジャー復帰へ準備できている」

 メジャーでは6日(日本時間7日)に独占交渉期間が終了し、いよいよフリーエージェント(FA)市場が本格化する。独占交渉期間中は、FAとなる選手が今季所属球団と優先的に残留交渉に望めるが、エンゼルスがジャスティン・アップトン外野手と契約を結んだ他、大きな動きは見られなかった。

日本人最高は…衝撃の総額年俸、これまでのMLB大型契約ランキング

 米メディアでは、こぞってFA格付け記事を掲載。米スポーツ専門サイト「ブリーチャーズ・リポート」では、今オフのFA選手をポジション別に格付けする記事を掲載した。ランクは「1」から「4」の4段階に分けられ、第1グループ(一流)は球宴級選手の選りすぐり12人のみ、第2グループ(二流)は平均以上で複数年契約を取れるレギュラー級、第3グループ(三流)はメジャー契約は勝ち取れるが単年契約、第4グループ(四流)はマイナー契約かメジャーキャンプ招待からロースター入りを狙うレベルとなっている。

 気になる日本人FA選手の中で、選りすぐりの第1グループ入りを果たしたのが、ダルビッシュ有投手(ドジャースFA)だ。今年の先発投手市場は「記憶にある限り、最も手薄」であると指摘。ダルビッシュと同じく31歳でFAとなったジェイク・アリエッタ(カブスFA)が2トップだとし「2人の後は、価値が下落」と手厳しい。記事では、2人のうちアリエッタを上位にランクしているが、それは日本時代を含め、ダルビッシュはこれまで通算2127回2/3を投げたのに対し、アリエッタは1669回と450回以上も少ないため。この投球回数の違いにより、アリエッタの方が「より安全」な選択肢だと結論づけている。

 第2グループ入りした日本人FA選手はゼロ。第3グループには、先発投手部門で岩隈久志投手(マリナーズFA)、青木宣親外野手(メッツFA)が入っている。寸評で「青木は少なくとも第4の外野手として契約できるだろう」と予測。また、先発投手の第3グループには巨人のマイルズ・マイコラス投手もランクイン。日本では62試合に登板し、31勝13敗、防御率2.18、WHIP0.99であったことに触れ、「パドレスとレンジャーズに所属時はパッとしなかったが、メジャー復帰に向けて準備はできている」と評価されている。

 その他、上原浩治投手(カブスFA)が第4グループにランクされる一方、44歳のイチロー外野手はまさかの圏外。ダルビッシュ以外は、いずれも厳しい冬を迎えることになりそうだ。
2017年11月04日
2日に行われたヨーロッパリーグ(EL)グループH第4節でケルンはホームでBATEボリソフに5-2と大勝。この試合には後半から出場しながら2ゴール1アシストを挙げた日本代表FW大迫勇也のプレーを現地メディアが高く評価した。

前半は先制するも、BATEに逆転を許してしまったケルンだが、ペーター・シュテーガー監督は後半開始に大迫を投入。その大迫は豪快なミドルシュートで54分に貴重な同点ゴールを挙げると、82分にはレオナルド・ビッテンコートのクロスをファーで押し込んでチーム4点目を決めた。これでドッペルパック(1試合2ゴール)を達成した日本代表FWはさらに試合終了間際にミロシュ・ヨイッチによるダメ押し弾をアシストし、勝利に大きく貢献している。

大迫1点目について「セカンドボールが渡った大迫は20メートルの距離からボレーをゴール右上に突き刺した。素晴らしいゴール!」と記した『エクスプレス』だが、GKティモ・ホルンやほかの得点者たちのFWシモン・ツォラーやセイルー・ジュラッシらと同じチームトップの「2」を与え、「美しいゴールで同点弾を決め、4-2のゴールで試合を決定づけた」と評した。

『ケルナー・シュタットアンツァイガー』ではGKホルンとビッテンコートが最高タイの「1.5」と評価。大迫はチーム1点目を演出したMFサリー・オツチャンやジュラッシと並び「2」と採点された。寸評では特にプレーについて言及されておらず、「出場8分目でゴールを決めると、日本人にしてはまるで有頂天な喜びを見せた。フラストレーションを発散しなければいけなかっただろう」とゴールセレブレーションについて記している。

なお、ケルンはEL初勝利を収めるもグループHでは最下位と順位は変わらず。23日にはグループ首位を走るアーセナルをホームに迎える。

(※ドイツメディアの採点は1が最高、6が最低)
2017年10月26日
「プロ野球ドラフト会議」(26日、グランドプリンスホテル新高輪)

 7球団競合の末、早実・清宮幸太郎内野手の交渉権を獲得した日本ハム・栗山監督は「うれしかった」と表情を緩めつつも「緊張感でいっぱい」と指導者として胸の内を明かした。


 「もし来てくれることになったら、日本球界の宝を預かることになるわけですから、緊張しています。少しでも前に進むことをサポートしてあげられるように。日本の、世界のホームランバッターになれるはずですので」と語った。

 昨年までのドラフト自身がくじで連敗し、木田GM補佐に託した今回。「野球の神様が託してくれたんだと思う」と喜びを噛みしめていた。
2017年10月12日
2連敗から奇跡の3連勝「1-0で勝った第3戦はすさまじい投手戦だった」

 悪夢の2連敗の後、3連勝で地区シリーズ突破を決めたヤンキース。11日(日本時間12日)の敵地クリーブランドでのインディアンス戦は5-2で勝利した。グレゴリアスの2打席連続本塁打で3点を先制し、投手陣もサバシア、ロバートソン、チャプマンとつないで快勝。最終決戦で大きな一勝をつかんだが、ジョー・ジラルディ監督は地区シリーズ突破の要因に「タナカの素晴らしいピッチング」を挙げている。

 指揮官にとって、敵地での地区シリーズ第2戦は悪夢の敗戦だった。継投策がことごとく裏目に出て、チャレンジをしなかったことがリンドーアの満塁弾につながるという“悲劇”もあった。その際の判断や、試合後の指揮官の“言い訳”に批判が殺到。5点差をひっくり返されたヤンキースは崖っぷちに立たされていたが、すべてを変えたのが田中だった。

 本拠地に戻った第3戦で7回3安打無失点7奪三振1四球と快投。この試合をバードの決勝ソロで1-0で制すと、第4戦は先発セベリーノの好投や打線の奮起で7-3で快勝。そして、この日の第5戦も熱戦を制した。田中の魂のピッチングから、怒涛の反撃が始まった。

 奇跡のリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた指揮官は、試合後の会見で2連敗からの逆転突破を果たせた要因を聞かれ、以下のように答えている。

「ただ単に(懸命に)戦い抜いたからだよ。1-0で勝った試合(第3戦)ではすさまじい投手戦だったし、それがどのようにもたらされたのかってことさ。タナカは素晴らしいピッチングをし、グレッグ・バードはあのアンドリュー・ミラーからソロホームランを打った」

 まさに第3戦の田中の快投が地区シリーズ突破を引き寄せたと言及。さらに、「その翌日もまたホームで勝利した。セベリーノは良い投球をした。バッティングではディディ(グレゴリアス)やガードナーもよくやってくれた。我々は必死になって戦ったんだ。引っ張ることができる若手とベテランがうまくミックスされているよ。それに、(勝利したことが)信じられないよ、相手は本当に素晴らしいチームだったからね」と選手を絶賛した。
13日に敵地ヒューストンで第1戦が行われるリーグ優勝決定シリーズでは、地区シリーズでレッドソックスを下したアストロズと対戦。レギュラーシーズン102勝のインディアンスに続き、同101勝の強敵だが、もう怖いものはない。田中は第1、2戦のどちらかに先発する見込み。若い力が躍動する名門球団を再び熱い投球で牽引する。
2017年09月19日
(パ・リーグ、楽天4x-3ロッテ、20回戦、楽天14勝6敗、18日、コボパーク)楽天が本拠地でのクライマックスシリーズ(CS)に望みをつなぐサヨナラ勝ちを収めた。0-3の九回に3連続適時打で同点に追い付くと、一死満塁から銀次が押し出し死球。則本が9回8安打3失点で13勝目(6敗)を挙げた。

 杜の都に大歓声が響いた。楽天が驚異の粘り。先発・則本は9回3失点と粘投も、八回まで打線が相手先発・石川の前に無得点に終わっていた。ところが、九回、今季初完封を目前とした石川を攻めた。

 無死一、二塁とすると、藤田、アマダーが連続適時打。石川をマウンドから引きずり降ろすと、続くペゲーロは2番手・松永から右前適時打を放った。その後、一死一、三塁からウィーラーが敬遠となり満塁。ここで打席に立った銀次は、初球を背中に死球。数秒倒れ込みもん絶の表情を浮かべたが、起き上がると走って一塁ベースを踏んだ。
2017年08月29日
第99回全国高校野球選手権大会は花咲徳栄が初優勝を飾った。春夏を通じての初載冠に花咲徳栄の岩井隆監督は「つらい道のりを一つひとつ、一歩、一歩、選手たちがよく駆けあがってくれた。(埼玉県勢)悲願の初優勝を成し遂げることができました」と歩んできた道程の深さを噛みしめていた。

 岩井監督が感慨深く振り返るのも無理はない。この2年は悔しい敗戦が続いていた。昨夏は作新学院、一昨年は東海大相模に敗退。花咲徳栄に勝利した両校は優勝を果たしている。いわば、優勝校との僅差を肌に感じながらの敗退をこの2年、経験してきたのだ。

 今大会中、岩井監督がその肌感覚について、こう話していたものだ。

「過去2年の優勝校との対戦では、全く歯が立たないという試合をしてきたわけじゃなかった。コンマ何センチとか、数秒の差……、みたいな負けでした。試合の流れによっては何とかできた」

 今大会のターニングポイントになったのも、関東地区の強豪との対戦となった3回戦の前橋育英戦だ。過去2年をフラッシュバックさせる対戦であったし、だからこそ、この試合の持つ意味を感じていた。

「攻めて、攻めて、攻めまくる。弾が一発も残らないくらい攻めなきゃダメだと言って試合に臨んでいました。ピッチャーもバッターもひたすら攻めてくれたと思います」

 1回表に4点を奪う電光石火の先制攻撃で“関東対決”に完勝した。“鬼門”を制すると、その勢いのまま頂点へと駆け上がっていった。

 岩井監督にとってはもちろん初優勝だ。1970年1月生まれの47歳だが、実は岩井監督の同世代は、“監督豊作世代”と言われている。2012年の春・夏連覇など、すでに全国制覇を5度経験している大阪桐蔭の西谷浩一監督、春・夏3度の優勝がある東海大相模の門馬敬治監督と同学年なのである。

 このほか、前任の清峰時代に今村猛(広島)を育て、長崎県勢初制覇を果たした山梨学院大附の吉田洸二監督も同い年だし、甲子園優勝未経験では、大野雄大(中日)の恩師である京都外大西の上羽功晃監督、唐川侑己(ロッテ)を育てた成田の尾島信治監督、上田剛史(ヤクルト)を育てた関西の江浦滋泰監督などもいる。

 今大会は日本文理の大井道夫監督、大垣日大の阪口慶三監督、智弁和歌山の高嶋仁監督など70代監督や、大ベテランの域に達している明徳義塾の馬淵史郎監督、秀岳館の鍛治舎巧監督、11年連続出場の聖光学院・斎藤智也監督など経験豊富な指導者がいた一方、東海大菅生の若林弘泰監督(元中日)、天理の中村良二監督(元阪神)という2人のプロ経験者がベスト4進出を果たすなど、多士済々の監督が集結した大会でもあった。

 その中で、“監督豊作世代”からまたひとり優勝監督が誕生した。

 西谷監督と門馬監督は、ここ数年、7月になると定期の練習試合を実施している。2010年に門馬監督が甲子園に出場した際には「同世代の監督とはよく飯に行く」と話していたし、2015年に門馬監督と甲子園で対決した岩井監督が「門馬は何をしてくるか分からない監督だから、余計なことは考えずに臨みたい」と試合前に話すなど、日ごろからの交流の深さを感じさせた。

 来年の夏の選手権100回大会を控え、監督の世代交代がにわかに進んで行く中、西谷監督、門馬監督ら“監督豊作世代”が高校野球界をリードしている
2017年07月09日
米プロバスケットボール協会(NBA)のヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)は8日、ジェームズ・ハーデン(James Harden)と4年総額2億2800万ドル(約260億円)で契約を延長した。

 2年5900万ドル(約67億円)の契約を残していたハーデンは、スター選手の契約延長に関する新たな団体協約により利益を得ることとなった。地元紙ヒューストン・クロニクル(Houston Chronicle)によると、金額は今後のシーズンのサラリーキャップに応じて増減すると伝えている。

 ロケッツのオーナーを務めるレスリー・アレキサンダー(Leslie Alexander)氏は、契約延長を発表した声明の中で「ここに来て以来、ジェームズは仕事に対する意欲、勝利への意志、最高の選手になるという情熱を示した。これらが彼を歴代でも唯一無二のスーパースターにさせた」とコメントしている。

「加えて彼はわれわれの組織、ヒューストン(Houston)、そして世界中のロケッツのファンに対して強い責任感を見せてくれており、さらなるタイトルを追い求めるわれわれの完璧なリーダーだ」
最優秀選手賞(MVP)はオクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)のラッセル・ウエストブルック(Russell Westbrook)が輝いたものの、2016-17シーズンのハーデンはリーグ最高の1試合平均11.2アシストを記録し、平均29.1得点はリーグ2位だった。

 ハーデンはまた、得点、アシスト、リバウンドの3部門でシーズンの自己最高成績を更新しており、1シーズン通算2000得点、900アシスト、600リバウンドを記録したリーグ史上初めての選手となった。
2017年06月25日
引退後のサッカー選手の現在について、イタリア誌『ヴァニティ・フェア』が22日、特集を組み、元日本代表の中田英寿氏にも注目した。

中田氏は1998年からペルージャ、ローマ、パルマ、フィオレンティーナ、ボローニャと渡り歩き、イタリアで7シーズンを過ごした。セリエAデビュー戦となったユヴェントス戦(4-3でユヴェントスが勝利)では、ドッピエッタ(1試合2得点)の活躍を見せて強烈なインパクトを残した。

ローマ在籍時には、将来のイタリアのレジェンド、トッティとポジション争いを繰り広げている。また2001-02シーズン、パルマではコッパ・イタリア制覇に大きく貢献。引退から10年が過ぎた今も中田氏は「不滅の選手だ」とイタリアメディアから称えられるほど評価が高い。

特集では、「ヒデ・ナカタは彼が愛する“サケ(日本酒)”のプロデュースを極めている」と紹介している。また中田氏のコーナーでは「日出ずる国から」と題し、「セリエAのピッチを踏んだ日本人選手の先駆者。現役を退いた後は、日本酒のプロデュースを行っている」として、中田氏が日本伝統の酒造りに関わる活動をしていることを改めて伝えた。
このほか、元イタリア代表のフランチェスコ・ココがトスカーナの靴下販売メーカーとコラボし、所属したクラブチームのイメージカラーを使用した靴下の企画を行っていることや、元フランス代表のエリック・カントナが俳優として活躍していることを伝えている。また3Dプリンターの技術者となった元ユヴェントスのハサン・サリハミジッチ、プロレスラーに転身した元ドイツ代表のティム・ヴィーゼ、聖職者となった元アルゼンチン代表のカルロス・ロアらにも触れている。
2017年06月21日
17日のアイドルグループ・AKB48の選抜メンバーを決める『第9回選抜総選挙』で、NMB48のメンバー須藤凛々花(20)が結婚を発表。「恋愛禁止」が暗黙のルールだけに、ファンに衝撃が走った。サッカー界でもルールに違反した大物が、人気グループならぬ人気クラブの退団を決断した。スペイン1部レアル・マドリードの「CR7」ことポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(32)だ。

 「マルカ」などのスペイン地元メディアはロナウド移籍の理由を「脱税疑惑に嫌気」と報じている。ロナウドは13日、1470万ユーロ(約18億3000万円)の脱税の疑いでスペイン検察から起訴された。以前にも申告漏れで追加納税をしたことがあるロナウドは、今回は弁護士に「肖像権に関する課税の手違い」と説明。しかし、当局は「意図的な脱税」と判断した。過去の脱税との量刑も合わせると禁錮7年以上、罰金を支払うのであれば2800万ユーロ(約35億円)近くになる見通しだ。

 不況が続くスペインでは、何かと理由をつけて税金の徴収率を上げようとする傾向がある。近年でも法人税やたばこ税、アルコール税などが引き上げられているだけに、「スター選手だから目をつけられている」という同情の声が多く聞かれるのも事実。ただ、前回に続いての脱税疑惑にロナウドを批判する声も多く、風当たりは日増しに強くなっている。この状況に嫌気が差し、スペインで不当な扱いを受けていると感じており、他国への脱出を模索しているという。

 「結婚する」と話したNMB48須藤に対して、ロナウドは未婚の一児のパパ。ただ、こちらも新恋人の存在が明らかになっており、その彼女は「双子を妊娠している可能性」(マルカ)があるようだ。2010年の第1子誕生の際は代理母出産だったが、今回は新恋人ジョージナ・ロドリゲスさんのおなかが日に日に大きくなってきている。もし妊娠が本当ならば、波風を立てたくない大切な時期だろう。これを機にスペインの喧噪から逃れるために移籍し、そこから結婚という話が出てきてもおかしくはない
2017年06月13日
日本代表は12日、2018 FIFAワールドカップ ロシア・アジア最終予選・イラク代表戦に向け、開催地のテヘラン(イラン)で試合前日の公式練習を行う。練習を前に、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が公式会見に臨んだ。

イラク戦について「最も大事な試合がやってきた」と始めたハリルホジッチ監督。8日にはオーストラリア代表がサウジアラビア代表を下し、日本代表と勝ち点で並んだことで、より難しいシチュエーションになったことなどを挙げたが、イラク戦における最大の悩みは「暑さ」だと話す。「本来なら、このような暑さの中で試合をしないと思う。選手の健康も考慮してもらいたい」と、現地時間16時55分キックオフに苦言を呈した。
さらに「長谷部誠がいない。香川真司がいない。山口蛍や今野泰幸のコンディションも、まだどうだっていう感じ。清武弘嗣も来ていない」と、中盤に難しさを抱えていると明かす。それでも「そうは言ってもやらなきゃいけない。選手には『勝つぞ』と言っています」と続けた。

記者から「中盤の難しさ」について質問されると、ハリルホジッチ監督は「選手の状態に適応しなければいけない。普段からプランB、プランCを用意する必要があると思っているので、どのソリューションが良いかをトレーニングするしかない」と回答。「もちろん足りないものはあるが、それは言い訳にしかならない。強い覚悟を持った選手、勇敢な選手が必要となる。そうすれば、大きな仕事ができるだろう」と、選手たちにアグレッシブな姿勢を求めた。

暑さ対策について聞かれると、「プールに行って、ビーチでサッカーの方がいいですね。その方が一番気持ちいい」と苦笑い。そして「健康上のリスクはある。試合当日だけでなく、体の器官をしっかり順応させるために、数日前から水分補給をしておく必要がある」と、水分補給の重要性を強調する。さらに心理面に加え、試合会場が1200メートルの高地であることも指摘。シリア代表戦の翌日に移動して、肺機能を適応させるための時間を取ったと説明した。

グラウンドのチェックも行っているとしたハリルホジッチ監督は、「あとはもう、試合をやるだけだ」と語気を強めた。
2017年06月08日
 シリア代表を迎えてのキリンチャレンジカップ2017が6月7日に東京スタジアムで行われ、日本代表はシリアに先制点を奪われたが、後半13分、今野泰幸の同点ゴールで追いついた。その後は選手交代などで猛攻を仕掛けたものの、最後までシリアゴールをこじ開けることができず、1-1のドローに終わった。

 来週6月13日にイランで行われるW杯アジア最終予選のイラク戦。この試合に向けてシリア戦には2つのテーマがあった。まずイランのピッチはデコボコで、日本が得意とするパスサッカーはできない。そこでハリルホジッチ監督は「ロングボールによる空中戦とセカンドボールをいかに拾うか」をテーマに掲げていた。ただし、シリア戦の行われる東京スタジアムはピッチ状態がいいため、ロングボールを使う必要はない。
このためシリア戦は、これまで構築した攻撃スタイルの確認と、球際の攻防などでデュエルを発揮すること。そしてUAE戦で右足小指を骨折した今野や、ミランで出番のかなった本田圭佑のコンディション、出場経験の浅いCB昌子源や乾貴士といった新たに招集した選手のテストだった。

 そして守備では、荒れたピッチにイラクは「ドリブル突破を仕掛けて来る」と予想し、「ボールを奪える選手が重要になる。相手の長所を消しに行く」ことをシリア戦の課題としていた。

 試合は前半を見る限り、攻守とも“及第点”とはいえなかった。中盤は山口蛍をアンカーに、右インサイドハーフに今野、左インサイドハーフに香川真司を置く配置は、今年3月のUAE戦と同じ(今野と香川のポジションは入れ替わった)だが、誤算は開始10分に香川が左肩を痛めて倉田秋との交代を余儀なくされたことだ。

 山口は守備的なボランチで、今野と倉田も攻守にハードワークをして、前線にも顔の出せる“汗かき役”のタイプ。このため攻撃をコントロールしたり、タメを作って攻撃に変化を加えたりすることはできない。日本の攻撃は大迫勇也と原口元気の個人プレー頼りで、開始早々に接触プレーで足を痛めた久保裕也も精彩を欠いた。

 さらに想定外だったのが、「3日前にオマーン戦から帰ってきて疲れているし、ラマダンで断食の影響もある」(アイマン・アルハキム監督)というシリアが、試合開始からハイペースのカウンターを繰り出したことだ。ボールを奪うと前線の3人はもちろん、両サイドバックも果敢に単独ドリブルを仕掛けてくる。こぼれ球もデュエルを発揮してマイボールにしてしまう。まさに、イラク戦を想定するにはもってこいの相手だったが、日本は前半、後手後手に回ってしまう。

 そんな日本が息を吹き返したのは、後半開始から久保に代わって本田と、後半8分に山口と交代した井手口陽介、さらに1-1とした直後に原口と交代した乾らの活躍だった。井手口は代表デビュー戦とは思えない冷静なビルドアップでチームに落ち着きをもたらし、本田は視野の広さと得意のキープ力、大きなサイドチェンジなどで攻撃に変化をつけた。そして乾である。原口がカットインを得意とするなら、乾はスペースがないように見えてもタテへと突破できるスキルを実証。シリアが急きょ乾をマンマークするDFを入れたほど脅威となっていた。

 課題と収穫の相半ばしたシリア戦であり、相手は2次予選で対戦した時(3-0、5-0)よりも確実に成長していた。この試合がテストマッチで良かったと思っているのは、私一人だけではないだろう。
2017年05月28日
米ツアー41勝。史上最年少となる26歳6か月でキャリア・グランドスラムを達成した元・賞金女王のカリー・ウェブ(オーストラリア)が、現地時間26日(金)に行われた「LPGAボルヴィック選手権」の第2ラウンド終了後に宮里藍の引退表明についてコメントした。

ウェブは「今日コースに来てから知りました。それほど遠い先のこととは思っていませんでしたが、今このタイミング、ということにはびっくりしています。残念ですね、寂しいです」とコメント。

宮里藍の名前を聞いてイメージすることは?という質問には、「まず思うのが『Happy』ということ。一緒にプレーしたときはいつも楽しかったし、本当にいい人で、LPGAにとってずっと大切な存在だった。本当に寂しくなりますが、連絡を絶やさないようにしたいですね」と、沈痛な面持ちで語っていた。
2017年05月17日
ニューヨーク・ヤンキースは現地14日、ダブルヘッダーの合間に元主将のデレク・ジーター氏の永久欠番セレモニーを開催した。
背番号「2」を付けて20年間のキャリアをヤンキースひと筋に過ごしたジーター氏は、通算3,465安打を放って5回のワールドシリーズ制覇に貢献。その功績をたたえられ、ヤンキースで22番目の永久欠番選手となった。この数はメジャー全球団でも最多で、ヤンキースの1ケタ台の背番号はこれで全て永久欠番になっている。

 母の日でもあるこの日をセレモニーに選んだジーター氏は、会場のヤンキー・スタジアムに祖母や両親らを招待。「他の人間や選手と立場を入れ替えたいと思ったことは一度もない」と述べると、「ファンたちに感謝したい。背中を押し、奮い立たせてくれたおかげで、より責任のある人間になることができた。もっと重要なのは、デビューの日からずっと支えてくれたことだ」などと喜びのスピーチを披露した
2017年05月01日
■J1第9節 C大阪 2-0 川崎F

C大阪:山村(67分)、清武(87分) 川崎F:なし

明治安田生命J1リーグ第9節が4月30日に行われ、ヤンマー長居スタジアムではセレッソ大阪と川崎フロンターレが対戦した。試合はC大阪が2-0で川崎Fを下し、リーグ戦3試合ぶりの白星を飾った。一方、川崎Fは4試合未勝利となった。

リーグ戦2試合連続で引き分けているC大阪と、同じくリーグ戦3試合連続ドローの川崎Fの対戦。公式戦を含めると、C大阪はJリーグYBCルヴァンカップと合わせて4試合勝ち切れない“引き分け地獄”が続いている。一方、川崎FはAFCチャンピオンズリーグの水原三星戦で同5試合ぶりの勝利を飾り、調子を上げつつある。果たしてどちらのチームがリーグ戦で久々の白星をつかむのか。C大阪は2015年に川崎FでプレーしたFW杉本健勇らが先発出場。川崎FはMF中村憲剛が欠場し、MF森谷賢太郎らがスタメン出場している。

試合はホームのC大阪が押し気味に進める。17分、ペナルティエリア手前でボールを持ったソウザがドリブルから相手DFをかわして右足シュート。DFに当ってコースが変わったが、ここはGKチョン・ソンリョンがビッグセーブでしのいだ。

さらに26分、ペナルティエリア内で杉本がシュートミス。こぼれ球を拾った山口蛍がエリア外からミドルシュートを放ったが、ここもチョン・ソンリョンが反応した。

その後もC大阪の攻撃が続く。30分、ペナルティエリア左の清武弘嗣が中央に折り返すと、杉本がダイレクトで合わせたが、またしてもチョン・ソンリョンがこれを防いだ。

川崎Fは守る時間が続く中、前半終了間際にビッグチャンスを迎える。45分、C大阪DFマテイ・ヨニッチがペナルティエリア内でオーバーヘッドのクリアを試みると、これが三好康児に対して危険なプレーとなり、川崎FにPKが与えられる。キッカーの小林悠がゴール右に狙ったが、ボールは枠の上に外れてしまい、先制とはならなかった。このままスコアレスでハーフタイムを迎える。

後半に入ってもC大阪のペースが続く。66分には左サイドの丸橋祐介が上げたクロスを、ファーサイドの山村和也がヘッドで合わせたが、ここはゴール右に外れてしまう。直後の67分、右サイドからパスをつなぐと、清武がペナルティエリア手前右の山村へスルーパス。山村が右足を振り抜くと、地をはうようなボールがゴール左に決まり、C大阪が遂に先制点を手にした。

1点を追う川崎Fは、76分に左サイドから登里享平が速いクロスを入れる。田坂祐介がワントラップから左足でゴールネットを揺らしたが、直前にオフサイドがあったとして得点は認められなかった。

すると87分、C大阪はGKキム・ジンヒョンのロングボールを右サイドの杉本が頭で落とす。清武がこれを受けて左サイドの柿谷曜一朗へつなぐと、柿谷がワントラップからシュートを放つ。ここはGKチョン・ソンリョンが身体に当てたが、こぼれ球を清武が押し込み、C大阪が追加点を奪った。なお、今季セビージャから復帰した清武にとっては、2012年4月28日のジュビロ磐田戦以来、約5年ぶりのJリーグ復帰後初ゴールとなった。このまま2-0でC大阪が川崎Fを下した。

2017年04月19日
15日のセリエA第32節インテル対ミラン戦(2-2)に出場した日本代表のDF長友佑都について17日、イタリアメディア『FCInternews.it』は「長友はテストに合格した」と高く評価している。
本田圭佑の所属するミランとのミラノダービーの一戦で長友は1月28日のペスカーラ戦(3-0でインテルが勝利)以来、10試合ぶりの先発出場を果たした。その後の出場は3月5日のカリアリ戦(5-1でインテルが勝利)の3分間にとどまっており、「スターティングメンバーの11人に彼の名前を見て、疑問に思った人は多いだろう」と、インテルの指揮官ステファノ・ピオリの采配がサプライズであったことを伝えている。

だがその心配は杞憂に終わった。11月に行われた前半戦のミラノダービー(2-2)ではDFクリスティアン・アンサルディがFWスソを止めることができず、ミランに有利な試合展開を許した。このため長友にはスソ対策としての守備能力を期待されていた。

「ユート・ナガトモは期待を裏切らなかった。前回アンサルディを苦しめ、2度もミランにリードされる展開を作ったスソに自由なプレーを許さなかった」と評価されているように、長友はピオリから与えられた役割をしっかり果たした。また「スペイン選手はかなり手を焼き、1対1のデュエルでは日本選手が9回勝利し、大多数の勝負を制した」と長友の対人プレーの強さを称えている。
2017年04月13日
今季初安打はチーム5試合目、自身3打席目に生まれた。

 カウント3-1。

 右腕モンテロ(メッツ)が投げ込んだ90マイル(約145キロ)のツーシームを捉えた打球は、快音を残し右前へと弾んだ。投手がカウントを取りにいくボールで不用意に速球系を投げ込めば、痛い目にあうことを早速示した形となった。

 歴代25位の3031安打を放ったイチローに、メジャー17年目に生まれた最初の1本の感想を問うと、苦笑しながら答えた。

「差し当たって(言うことは)ないですけど」

 それでも1本目が生まれなければ、2本目も生まれない。表情には安堵感も漂った。

昨季よりバットが自然に出てくるようになった。

 昨季残した打率.291は10年連続200安打を放った'10年以降では最高の数字となった。42歳にして、150キロ以上のパワーボールに力負けしない打撃を再構築し「相手が(僕を)嫌がっているのが見える瞬間が多かった」と振り返った。

 今季もその自信は揺るがない。

 それどころか、昨季以上の手応えをイチローは感じ取っている。45日間にも及ぶスプリングトレーニングでその確信は言葉の端々に表れた。

 3月10日。この時点で安打はまだ1本だったが、内容は芯で捉える“クオリティー・アット・バット(質の高い打席)”が目立った。

 シーズンでも滅多に自身の打撃状態を表現しない背番号51はこの日、こんな言葉を残した。

「出したいと思ったら、そこに(バットは)来る感じはしますけどね」

 独特な彼の言い回しをわかりやすく補足すれば『どんなボールに対しても自分の打ちたいと思うポイントにバットが自然と出てくる感じ』ということになる。

速球に対し、さらに対応できるようになった今季。

 '11年シーズンから'15年まではパワーボールに力負けすることが多く、ヒッティングポイントが差し込まれがちだったが、その課題を見事に解消したのが昨季だった。

 10年連続200安打を放っていた頃は、弓道の弓のようにギュッと引いた弦を一瞬にして解き放つインサイドアウトのスイングがイチローの持ち味だった。だが、年齢を重ねるとともにこのスイングではパワー系のボールに差し込まれることが多くなっていった。

 そこで昨季取り組んだのがトップから最短距離でバットを出すコンパクトなスイングだった。

“捻れ”から“ぶつける”イメージに変えたことで上半身の動きが簡略化され、その結果、踏み出す右足のステップが自然とほぼ摺り足へと移行していった。

 このコンマ何秒のスイングの「時短」に成功したことで、パワーボールへの課題を解消。ヒッティングポイントを取り戻し、更には相乗効果として目線の上下動も少なくなった。

 これが昨季V字回復を見せた原理である。

「出したいところにバットが出てくる」ようになったのである。

1試合3打席の条件下で毎試合2安打!?

 この春も順調に調整を重ねたイチローは3月23日からは出場3試合連続でマルチ安打を放った。

 特筆すべきは1試合3打席しか与えられない中で毎試合2安打を続けたこと。この間9打数6安打、打率.667。

 イチローに手応えを問うと、その答えはクールだった。

「ありますよ。あるけどわざわざ発表しないというだけです」

 それでもこちらが食い下がろうとすると笑い飛ばしてこう言った。

「見て楽しんでいればいいんじゃない。そんなの」

 順調な調整、自身の打撃術への確かな手応えを感じとるには十分な言葉となった。

「それでもバカには野球は向かない」

 最終的にオープン戦の打率は.311。

 '12年以来、5年ぶりとなる3割越えで調整期間を終え、準備期間の成果を示したイチローは孤高のプライドも示した。

「バカには野球は向かないということですね。コンピュータに支配されてバカでも野球ができる環境にはなってきましたけど、それでもバカには野球は向かない。いつの時代もそうですから」

 43歳のシーズン。第4の外野手の立場はいくら結果を残そうともマーリンズでは変わらない。それでも不屈の精神力と孤高の技術で道を切り開くのがイチロー。

 メジャー17年目の戦いが始まった。
2017年03月30日
第89回選抜高等学校野球大会準決勝第1試合(履正社6-4報徳学園、30日、甲子園)履正社は報徳学園との関西勢対決を制し、準優勝した2014年以来3年ぶりの決勝進出を果たした。1点を追う九回に今大会屈指のスラッガー、若林(3年)の適時打などで4点を入れ逆転。今大会ここまで3完投を記録していた竹田(3年)が四回から登板し、6回2失点の好投を見せ逆転勝ちを引き寄せた。

 履正社が執念で勝利をもぎ取った。1点を追う九回、先頭の代打・白滝(2年)が右中間を破る二塁打。犠打と四球で一死一、三塁とすると、溝辺のスクイズで同点とした。なおも四球などで満塁とすると、4番・若林の右前適時打で逆転に成功した。なおも満塁から浜内(2年)の遊ゴロで相手の内野陣が本塁と一塁で併殺を狙ったが、捕手が一塁へ悪送球。その間に2走者が生還し、さらに2点を加えた。

 6-3とした九回は四回から登板の竹田が1点を失い、さらに一死一、三塁のピンチを招きながら、最後は二ゴロ併殺に仕留めて試合を締めた。

履正社・岡田監督「若林はあまり活躍していなかったので、思い切っていけと言った。粘りを出すことができて自信になった。生徒たちが何とか決勝に連れて行ってくれた。勝ちたい。1番と2番は全然違う」

履正社・若林主将(決勝に向けて)「こういう勝ち方をしたことで、チームに勢いがついた。目標の優勝に向け、全力でぶつかっていきたい」

履正社・溝辺二塁手(九回に同点スクイズ)「気持ちで転がそうという思いだった。当たりが弱かったので、これだったらいけると思った」

履正社・西山遊撃手(二回に適時二塁打)「捕られるかなと思ったら伸びてくれた。明日の一戦は命懸けで戦う」

履正社・筒井中堅手(二回に失点につながる失策)「前に止めていたら…。投手に申し訳ない」

報徳学園・永田監督「打球の速さや飛距離が明らかに(相手と)違う中でよう頑張った。勝負に負けたのは監督の責任」

報徳学園・岡本主将「まだまだ力不足。ここ一番でのミスが目立った」

報徳学園・西垣投手(先発で三回途中2失点)「調子が悪いのは分かっていた。強気になれずに逃げる投球をしてしまった」

報徳学園・池上投手(三塁手で先発し、三回のピンチで好救援。6回3失点)「開き直って向かって行けた。(九回は)先頭打者に失投して長打を打たれた」

報徳学園・篠原捕手(九回に併殺を狙って一塁へ悪送球し、2者の生還を許す)「アウトにしたいという気持ちが強くて力んでしまった」
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